By Michael Baxter -2025年12月7日（Real Raw Newsより翻訳）
Real Raw Newsの入手した情報によると、米陸軍犯罪捜査司令部（CID）は木曜日、バラク・フセイン・オバマ政権下で2009年1月21日から2014年5月30日まで退役軍人局（VA）長官を務めたエリック・シンセキ元長官を、在任中にVA資金3億ドル以上を横領した容疑で逮捕した。
シンセキ（83）は米陸軍の退役大将で、ベトナム戦争で二度の従軍、三つのブロンズスター章、二つのパープルハート章を受章した人物である。アジア系アメリカ人初の四つ星大将であり、初のアジア系VA長官でもあった。1974年にデューク大学で英文学の修士号を取得し、その後、機甲士官上級課程、陸軍指揮幕僚大学、国家防衛大学の国家戦争大学で教育を受けた。
要するに、シンセキは華々しく勇敢な軍歴を持ち、障害を負った退役軍人を助けるための資金に手を伸ばすような人物とは到底思えない経歴であった。しかし、オバマ政権の腐敗が広く蔓延し、シンセキも例外ではなかった。
CID情報源によれば、シンセキは2012年8月にVA資金を引き出し、ケイマン諸島の番号口座へ送金し始めた。最初は1万ドル、3万ドルといった小規模の横領で「無税の巣」を作っていた。驚くべきことに、消えた金は誰にも気づかれなかった。シンセキ自身が帳簿を改ざんし、VA経費の監査を担当していたためである。2013年2月までに彼の不正資産は1,300万ドルに達していた。この段階でやめていれば発覚しなかったかもしれない。しかし欲は欲を呼び、シンセキは理由不明ながら巨額の財産を求めた。2013年5月、彼は手口をエスカレートさせ、「ワシントン退役軍人救済基金」や「障害退役軍人のための犬」など慈善団体風の非営利団体を設立し、VAの資金庫から“100万ドル小切手”を切って送金した。金を海外に移した後、これらの団体は解散させたという。なぜこの追加措置を取ったのかは明らかでない。
13か月の間に、シンセキは数十のLLCや501(c)(3)を設立し、総額3億ドル近い資金を出し入れしていた。
2025年11月3日、かつての友人である退役陸軍中佐が、余命数か月と告げられたのち「死の床での告白」をした。彼は息子（こちらも元陸軍兵）に対し、2014年初頭、シンセキが大量の酒を飲みながら「VA資金の不正流用をした」と自身に打ち明けたと語った。
情報源は次のように述べた。
「息子と父親の名前は明かさないが、父親は当時告発しなかったことを悔やんでいた。しかし証拠がなく、ただ飲み仲間の言葉にすぎなかった。ただ中佐は末期がんで、真実なら黙って死ねば天国の門をくぐれないと思ったようだ。息子は父親の名を汚したくないと考え、司法省ではなくわれわれのところに来た。われわれは大統領、ヘグセス長官、司法省と協議し、捜査許可を得た」。
1か月に及ぶ調査の結果、CIDは“想像を絶する事実”を確認した──勲章を帯びた英雄が、盗賊国家の強欲官僚へと変貌していたのである。
ただし他のディープ・ステート窃盗官僚と異なり、シンセキは派手な生活を送っていなかった。オンボロ車に乗り、質素な家に住み、ウォルマートやターゲットで買い物をしていた。年22万ドルのVA長官給与と年15万ドルの軍人年金を受け取りながらも、盗んだ資金には一切手を付けておらず、ただ利子を生み続けるまま放置されていた。遺言書もなく、将来その金がどこへ行く予定だったのかも不明である。
木曜日、CIDは軍の逮捕状を手にホノルルのシンセキ宅へ向かった。英語がほとんど話せないヒスパニック系看護師が玄関に出て、「シンセキは寝ているから後で来てほしい」と言ったが、捜査官は押し切って寝室へ入り、反逆罪・窃盗・マネーロンダリング・銀行詐欺で逮捕する旨を告げて拘束した。彼は手錠をかけられ、フォート・シャフターへ連行されたという。
情報源は最後に述べた。
「彼は無実だ、誰かが自分の身元を盗んで署名を偽造したと言っている。しかしわれわれは彼がやったと見ている。どう見てもクソほど怪しい。年齢に関係なく、軍事法廷で裁かれることになる」。
