トランプ大統領は10月2日、Truth Socialで、韓国との合意に関連して84億ドルの「石油増進回収」事業に言及した。石油と天然ガスの増産が、米国のエネルギー分野での優位性と世界のエネルギー安全保障につながると主張した。
一方、ロイターは、韓国の産業担当省の当局者が、この事業は合意に含まれていないと述べたとの聯合ニュースの報道を伝えている。
■ 投稿全文の日本語訳
「韓国とのディールが、ますます素晴らしいものになっていると発表でき、大変うれしく思う!
石油増進回収プロジェクトに84億ドル。
石油と天然ガスをさらに生産することは、米国のエネルギー分野での支配的な地位と、将来にわたる世界のエネルギー安全保障につながる!
ドナルド・J・トランプ大統領」
投稿日時:2026年10月2日午前7時38分(米中部夏時間)/同日午後9時38分(日本時間)。
■ 「石油増進回収」とは
石油増進回収(Enhanced Oil Recovery、EOR)は、通常の方法では取り出しにくい、地下に残った石油を追加で回収する技術を指す。
米エネルギー省によると、熱を利用する方法、ガスを注入する方法、化学物質を利用する方法などがある。二酸化炭素を注入する方式も、その一つである。
ただし、今回の投稿には具体的な回収方式は示されていない。二酸化炭素を使う事業だとは断定できない。
■ 韓国側の説明との違い
ロイターの10月2日の更新記事によると、聯合ニュースは、韓国の産業担当省の当局者がトランプ氏の発言に驚きを示し、この石油増進回収事業は合意に含まれていないと述べたと報じた。
同当局者は、合意の範囲は2025年11月に両国が公表した共同ファクトシートに記載された内容に限られるとしている。
ロイターは、ホワイトハウスがコメント要請に直ちに回答しなかったとも伝えている。
■ 現時点で不明な点
トランプ氏の投稿には、対象油田、事業者、資金の負担者、契約状況、着工時期は記載されていない。
また、84億ドルが先に発表された投資枠の内数なのか、追加額なのかも不明である。そのため、既存の投資額に単純に加算することはできない。
今回確認できたのは、トランプ氏が84億ドルの事業に言及したことと、韓国側から異なる説明が出ていると報じられたことである。両国による事業の合意や、投資の実行が確認されたこととは区別する必要がある。
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