By Michael Baxter -2025年12月9日(Real Raw Newsより翻訳)

今年、約150名の「レッドハット」が、移民税関執行局(ICE)による不法入国者の拘束・強制送還の実績を内側から監視し、愛国的なICE捜査官をレッドハットの仲間に勧誘する目的でICEに加わったと、レッドハットの情報源が週末にReal Raw Newsへ語った。
情報源によれば、この150名は全米各地の事務所に応募し、予備的な身元調査と能力試験を通過した後、6月から10月にかけてジョージア州グリンコの連邦法執行訓練センター(FLETC)で訓練を受けたという。カーツ大佐は、犯罪歴のない元法執行官および元軍人のみを送り込んだとしており、いずれもICEが人員拡充のために求めていた人材であった。150名のうち、訓練中の負傷で辞退した3名を除く全員が課程を修了し、ICEの移民執行任務に配属された。
彼らはニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス、ポートランドでのICEの強制捜索に参加したという。情報源は、多くの捜査官が米国を蝕む不法移民の蔓延を根絶することに献身的な愛国者であった一方、ICE内部には不法移民に同情的な捜査官も存在し、滞在期限切れのビザ保持者や、暴行、薬物所持、住居侵入、家庭内暴力などの前科を持つ者を「解放」していた例があったと述べた。とりわけ、ヒスパニック系のICE捜査官が中南米出身者を釈放する例が多かったという。
困難な状況に置かれている国土安全保障長官クリスティ・ノームは、ICE捜査官は身元特定(ドクシング)を避けるためマスク着用が必要だと述べている。しかし情報源によれば、国土安全保障省(DHS)には別の狙いがあり、民族的識別を避けるためでもあるという。
「われわれの観察では、ICE捜査官の20%がラテン系、10%が中国系アメリカ人である。訓練課程では、民族性を隠すために顔を覆うよう勧められる。理由は二つある。街では、ICEで働くヒスパニックは裏切り者と見なされる。そしてDHSは、ICEがメキシコ系や中国系を雇っていると知れば、MAGAのトランプ支持者が反発すると恐れている」と情報源は語った。
また、トランプが恩赦した約300名の「プラウド・ボーイズ」をICEが雇用したとも述べた。
「メキシコ系がメキシコ人不法滞在者を見逃すことに、彼らが不満を言ったことはない。われわれが見てきたものを、彼らも見ているからである」と情報源は語った。
情報源は、先月ロサンゼルス南中部の老朽化したモーテルで行われたICEの強制捜索を振り返った。国土安全保障省は、近隣のホームセンターで日雇いの現金仕事を探し、夜ごとに戻ってくる日払い滞在の不法移民が居住していると把握していた。16名の捜査官が突入し、その中にレッドハット2名が含まれていた。結果、MS-13の構成員を含む14名が拘束された。しかし、ヒスパニック系のICE捜査官2名が、部屋に同棲していた若いヒスパニックの男女の拘束に不満を示したという。二人は身分証を持たず英語も話さなかったが、ヒスパニック系捜査官は「自分のいとこの友人だ」として拘束しないよう主張した。
その男女は、手や腕、背中にギャングのタトゥーがあり、ロサンゼルス市警(LAPD)によりトレン・デ・アラグアの構成員として「認定(validated)」されていた。これは、刑務当局や警察、検察がギャング構成員と公式に指定する法的手続きである。
ヒスパニック系捜査官の抗議にもかかわらず、その男女は強制送還のため拘束された。
「明らかにICEには問題がある」と情報源は述べた。「われわれの考えでは、ヒスパニック系や中国系を雇用すべきではない。資格を持つ米国人、しかもバイリンガルも含め、あの30%の職を埋めたい人材は十分にいるはずである。われわれは注視を続ける」。

