By Michael Baxter -2025年8月24日(Real Raw Newsより翻訳)

金曜日の夜、メリーランド州アナポリスに低い月がかかる中、合衆国海兵隊は、2018年に「Anonymous(匿名)」の筆名で反トランプ宣言を書いて国家に背いた国土安全保障省元首席補佐官マイルズ・テイラーが滞在していたAirbnbに突入した。彼はのちに『I Am Part of the Resistance Inside the Trump Administration(私はトランプ政権内部のレジスタンスの一員である)』という書籍を出版し、トランプ大統領と第一次政権に対するあからさまな虚偽を拡散したとして広く非難を浴びた。また彼は、トランプの大統領職を転覆させようとして元政権高官らを自らの目的に結集させたが、これは反逆の罪である。
RRNが閲覧した軍の宣誓供述書は、テイラーが機密情報を外国勢力へ漏洩したと告発している。「マイルズ・テイラーは単なる漏洩者ではない。不法に機密情報を所持し、国家安全保障への脅威である」との一節がある。
サイバーセキュリティの専門家であるテイラーは、「匿名」論文をニューヨーク・タイムズへリークして以来トランプの監視下にあり、カシュ・パテルの著書『Government Gangsters(政府のギャングたち)』では合衆国の敵として名指しされていた。
逮捕に詳しいホワイト・ハットの情報源がReal Raw Newsに語ったところでは、トランプはFBIではなく軍に対してテイラーの監視と身柄拘束を許可した。テイラーにはいまだ米情報機関内部に友好的な人脈があり、FBIが関与すると拘束の兆候を事前に察知される恐れがあったためである。
テイラーはメリーランド、ニューヨーク、ペンシルベニアの3州にそれぞれ住宅を所有していた。8月16日、エリック・M・スミス将軍の指揮下にある海兵隊が各住宅の監視を開始したが、テイラーの姿は一度も現れなかった。家々の照明は一定間隔で点滅し、各邸の車両はガレージ内か、または車庫前でカバーが掛けられていた。
「内通で動きを察知したのか、いつもの用心深いルーティンなのかは不明であった。彼がトランプに狙われていることは承知していたはずである」と情報源は語った。「サイバーに関しては超一流で、移動中にデジタル痕跡を容易に消せる。だが、地取りの勘はそれほどでもない。そこでまずは各自宅の周辺から捜索し、必要に応じて網を広げることにした」。
3個分隊が自宅監視を継続する一方、私服で目立たぬ車両に分乗した3個小隊が近隣を密かに捜索した。テイラーは贅沢を好み、高級レストランやワインバーに通う履歴があった。ホワイト・ハットはテイラーの元友人から、彼が所有する不動産のあるアナポリス、ウィルクスバリ、ホワイトプレーンズ各地の行きつけ店リストを入手していた。
「出発点としては十分であった。自宅を避ける以外の生活様式は変えていないという仮説に基づいた」と情報源は述べた。
8月22日、アナポリスの海兵隊は幸運に恵まれた。テイラーの身体的特徴に合致する男がOsteria 177 Steakhouseでテイクアウトを受け取り、トヨタ・カムリに乗ってセヴァーン川東岸の豪奢な邸宅へ向かうのを確認した。住所照会の結果、それはマイアミの大富豪が所有するAirbnbであったが、賃借人の照会に時間を割く余裕はなかった。対象は内部にいると確信し、逃がさない方針を採った。
13名の海兵隊分隊は家屋を包囲し、銃を構え、暗視装置が緑の世界を描く中で配置についた。隊長は玄関を激しく叩き、「マイルズ・テイラー、合衆国海兵隊である。ドアを開けよ。さもなくば実力で突入する」と怒鳴った。
ノートPCを抱えたテイラーは裏口からの逃走を図ったが、扉は破片を撒き散らして内側へ爆散し、彼は床を転がった。フラッシュバンが炸裂した。海兵隊が突入し、1人がブーツでテイラーの肩を押さえ銃口を頭部に向ける中、テイラーは耳を両手で覆っていた。
「どけ! 俺には権利がある」とテイラーは呟いた。
海兵隊員は結束バンドで彼の手首を縛り、別の隊員がノートPCを確保した。
「その権利とやらは軍法会議で主張するがよい」と海兵隊員は告げた。
情報源の結びによれば、テイラーは近くGITMOへ送致される予定である。