By Michael Baxter -2025年8月19日(Real Raw Newsより翻訳)

ニューヨーク・ドクターズ・コアリションという非営利団体に所属する医師らが、移民・税関執行局(ICE)の情報筋によれば、違法移民の収容施設に禁制品を持ち込もうとしたとして退去を命じられた。
月曜日、白衣に身を包み医療バッグを携えた医師の一団が、ロウアー・マンハッタンの26フェデラル・プラザに到着し、収容中の違法移民の生活環境を確認し健康診断を実施するため10階への立ち入りを要求した。ロビーに入るや、彼らは「非人道的な扱い」や基本的医療の否提供に対応するため来たのだとICE職員に言い放った。
同庁舎を含むすべての連邦ビルでは、ロビーとエレベーターの先へ進む前に金属探知機を通過しなければならない。ところが医師らは、バッグの抜き打ち手検も含む保安手続に従うよう求められたことに憤慨し、捜査を妨害したとしてケイシー・ホークル州知事にICEを通報するとまで脅した。
不自然さを察知したICEは、医師4人を個別の検査室に連れていき、バッグを検査したところ、「明白な禁制品」と情報筋が呼ぶメス、向精神薬、プリペイド携帯電話を発見した。
情報筋によれば、あるバッグにはビコディン錠140錠とフェンタニル貼付剤3箱が入っていた。薬剤について問われると、その医師は「ここに来る前にがん患者を訪問しており、処方薬をバッグから出し忘れた」と弁明した。
別のバッグには外科用メスが9本入っていた。
「連邦の収容施設に武器を持ち込もうとするのは重罪だと理解しているか」とICE職員が告げると、医師はこう答えた。
「私はボード認定の外科医である。もし誰かが窒息していて緊急気道切開が必要になったら、命を救うための器具を当然持っているべきだ」。
三つ目のバッグからはプリペイド携帯電話が4台見つかったが、所持者はそれについてもっともらしい説明を用意できず、せいぜい「あなたがたは、この人たちから家族や弁護士との連絡手段を奪っている。私は彼らを助けに来たのだ」と主張しただけであった。
なぜICEがその場でこの3名を逮捕し、さらに全医師の身体検査と全バッグの捜索を行わなかったのかは不明である。代わりにICEは、検査済みのバッグを押収し、医師らに対して退去を命じ、再来庁すれば即時拘束すると警告した。