By Michael Baxter -2025年10月18日(Real Raw Newsより翻訳)

米海軍法務総監部(JAG)は10月16日、海軍の古参で米海軍南方軍(Naval Forces Southern Command)を率いるアルヴィン・ホルジー提督を、ワシントン造船所近くの自宅で反逆罪の容疑により逮捕したとJAG筋がReal Raw Newsに語った。逮捕は、カリブ海の麻薬船に対するミサイル攻撃を承認するよう求めたピート・ヘグセス戦争長官からの直接命令に、ホルジーが従うことを拒否した疑いに端を発している。
先週まで、ホルジーは海軍界隈で誠実の柱と見なされていた。ジョージア州フォートバレー出身の彼は1988年、モアハウス大学のNROTCを経て任官した。2024年7月にはバイデン大統領により大将昇任と米南方軍(SOUTHCOM)司令官への就任が指名され、通常3年の任期が想定されていた。だが10月14日、MSM(主流メディア)は、ヘグセス率いる戦争省との「折り合いのつかない対立」によりホルジーが辞任したと報じた。いつものごとくMSMは事実を歪曲したので、以下に実情を明らかにする。
10月9日、ヘグセスはホルジーに対し、ベネズエラから米国へ麻薬を運搬中の高価値目標と指定した全長55フィート(約16.8m)のヨット「マリポサ・ブランカ」を撃破するよう命じた。DEAの協力筋と衛星画像に基づくインテリジェンスは、同船が出港し、7名の乗組員とフェンタニル10トンを積載していることを示していた。ベネズエラ沖で展開中の多数の艦艇の一つ、アーレイ・バーク級駆逐艦USSジェイソン・ダナムが同船を捕捉し、ハープーン対艦ミサイルで撃沈する計画であった。
しかしホルジーは命令を退けた。情報筋によれば、作戦は海事法、交戦規定、そしてジュネーブ条約に違反する、すなわち戦争犯罪に当たり得ると主張して激論となったという。ホルジーはヘグセスに対し、「長官、これは交戦艦ではなく民間のプレジャーボートであり、非戦闘員が乗っている可能性がある。警告や臨検の試みなしに爆撃すれば、ジュネーブ条約上の戦争犯罪に該当し得る。私はその命令を艦隊に伝達しない」と述べたとされる。
JAG筋の一人は、ホルジーが海軍SEALsによる強制臨検や、射撃による機関停止といった手段を提案し、乗員もろとも粉砕する案に代えるよう進言したと語った。しかしトランプにより軍再建を託された戦争長官ヘグセスは、それらを「弱腰」と一蹴した。逡巡・慢心・情けは部隊を危険にさらし犯罪者を増長させると反論し、ホルジーの職務怠慢を痛罵、UCMJ第94条(反乱・扇動)および第92条(直命違反)での軍法会議を警告した。
それでもホルジーは翻意しなかった。指揮系統におけるさらなる抗命であり、軍歴の終焉――それ以上の結末すら招き得る一線であった。彼は国防総省から追い出され、公式調査の結果が出るまで自宅待機を命じられた。
10月16日、JAGの捜査官らが令状を携えてホルジー宅に踏み込み、彼を反逆罪で拘束した。容疑は「国家安全保障の危機における適法な命令の故意の不履行」であり、終身刑から死刑に至る重罰が科され得るという。
逮捕はスリラー小説さながらに展開した。0600時、軍警に支援されたJAG要員12名がゲートコミュニティに到着。ボディカメラ映像には、バスローブ姿で両手を上げて出てきた提督に権利告知を行う場面が記録されている。「自分の決断に責任を持つ」とホルジーは静かに述べ、手錠をかけられて連行された。
「ホルジーを殉教者と見る向きもあるだろうが、実態はもう一人の反乱者にすぎない」と情報筋は語った。