By Michael Baxter -2026年1月27日(Real Raw Newsより翻訳)

「不運は起こる。そして不運は下へ下へと流れていく」という言葉がある。
VA(退役軍人省)の看護師アレックス・プレッティの死亡事件は、あまりにも強い反発を招いたため、トランプ大統領は彼を「国内テロリスト」と呼ぶことを拒否した。これに対し、部下であるクリスティ・ノーム、グレッグ・ボヴィーノ、スティーブン・ミラーらは、ニュース番組やSNS上でプレッティを激しく非難し、「最大限の被害を与えようとした反乱分子」だと断じていた。
しかし、その後に拡散した映像は、DHS(国土安全保障省)の説明と食い違っているように見えた。映像には、すでに武装解除されたように見えるプレッティが5人の警官に地面へ押さえつけられ、その後1人が拳銃を抜き、8〜10発を至近距離から発砲して殺害する様子が映っていた。プレッティは瞬時に、ミネアポリスでICE(移民・関税執行局)の強制送還作戦を妨害している数万人規模の暴徒たちにとっての「殉教者」となった。
この映像の説得力は極めて強く、トランプ大統領はDHSの殺害正当化の論理から距離を置いた。ホワイトハウス報道官のカロライン・レヴィットが記者会見で「大統領がプレッティ氏を国内テロリストと特徴づけたとは聞いていない」と答えたことで、それが明確になった。SNSでは、彼女が「Mr. Pretti」と敬称をつけたこと自体が「反乱分子を人間扱いした」として激しく非難された。
昨日、大統領はノーム、ボヴィーノ、国境担当責任者トム・ホーマン、スティーブン・ミラー、首席補佐官スージー・ワイルズらと協議を行い、その場でボヴィーノにとって致命的な展開が生じた。匿名を条件に語ったホワイトハウス関係者によると、トランプは次のように述べたという。
「グレッグ、クリスティ、このプレッティの件は我々にとってまったく良くない。完全な大失敗だ。私はこの後始末をしなければならない。誰かが責任を取る必要がある。誰にするか、決めろ」。
ノームは「私はミネアポリスにいなかった。私の責任ではない」と述べ、隣に座っていた腹心のコーリー・ルワンドウスキーも同意するようにうなずいた。
ホーマンは「こうなると警告していた。反対派を一気に勢いづかせることになると」と語ったという。
「誰かがチームのために犠牲になる。だが、それは私じゃない。グレッグ――」
その瞬間、ボヴィーノは自分がスケープゴートにされると悟った。彼は解任ではなく、以前の職務であるカリフォルニア州エル・セントロの国境作戦責任者へ降格する形での処理を求めた。トランプと周囲は、その提案を妥当な妥協案として受け入れた。
「退職するその日まで、私はミネアポリスでもカリフォルニアでも国家に奉仕します、大統領閣下。これまで信頼していただいたことに感謝します」。
ボヴィーノはそう述べたという。
しかし、その会合が終わるや否や、彼の政府公式SNSアカウントと携帯電話は停止された。
本記事は、海外ニュースサイト「Real Raw News」の記事を日本語訳したものです。
背景や文脈を含めた解説は、以下のニュースレターで行っています。
断定を避け、読み解く視点を重視しています。
▶ 解説ニュースレター(Substack:グレッグ・ボヴィーノはなぜ“剣の上に倒れた”のか)

