By Michael Baxter -2025年8月19日(Real Raw Newsより翻訳)

大統領は土曜日、レッド州の3州――ウェストバージニア、サウスカロライナ、オハイオ――からの州兵が、すでに首都に展開しているD.C.州兵800名を増強すると発表した。もっとも、他州からの支援を受け入れるトランプの理由は、公に報じられたり政権当局者が語った内容を越えるものである可能性がある。
現状では、ウェストバージニアが400名を派遣し、サウスカロライナは200名を約束し、オハイオは150名をワシントンへ送る手筈である。一方で、D.C.州兵2,700名のうち1,900名は未だ動員されておらず、民間の職に就いたままである。トランプ大統領はいつでも彼らを招集できるが、そうしていない――なぜか。ホーム・ルールの都市であるD.C.には余力の州兵がいるのに、なぜ外部の助力に頼って防衛しようとするのか、という疑問である。
Real Raw Newsが話を聞いたホワイトハウス西棟の情報源は、不安を覚える答えを示した。大統領はD.C.州兵の全ての指揮官を完全には信頼しておらず、何の予告もなく一部が暴走し、違法移民や“害虫”を街から一掃せよと大統領が任じた連邦職員に部下をけしかけることを恐れている、というのである。
同情報源によれば、国防総省は現在、74th Troop Commandと257th Army Bandの将校らの間に不満があるとの報告を調査中である。両部隊の一般隊員および下士官らがD.C.監察官室に書簡を送り、3名の将校が反乱を共謀していると告発したという。ただし、その計画はバウザー市長が承認した場合に限る、とされている。
情報源は将校名や告発者名を挙げることは拒んだが、いくつかの示唆的な詳細は明かした。監察官宛ての書簡は不気味なほど似通っており、筆者らは、将校らが「反乱」について話しているのを聞いた、あるいは「いつかICEを叩き、ファームビルを解放しなければならない時が来るかもしれない」と直接告げられた、と記しているという。
Abyon-Farmvilleはバージニア州にある収容施設で、D.C.に最も近い収容キャンプである。そこには殺人犯、強姦犯、麻薬密売人などの凶悪な違法移民が収容されている。
「不満を抱く3人の将校が反乱を主導するという発想はばかげている。2020年の選挙でバイデンが勝つのと同じくらいあり得ない話である。とはいえ、人の心の内で何が起きているかは分からない。裏切り者は存在し、トランプがやり過ぎだとか、正気を失ったなどと考える者もいる。大統領は一手先を読み、保険をかけている。友好的な州から友好的な部隊を呼び込む理由の一つは、D.C.州兵を監視するためでもある――念のためにな。誰が“監視者”を監視するのか、ということだ」と情報源は述べた。
書簡の差出人が将校個人に私怨を抱き、ねつ造の告発をした可能性について問うと、情報源は「常に考慮すべき点ではある。しかし、二つの部隊で十数名以上が、互いに面識のない者も含め、虚偽証言で結託する確率は……高いとは言えない。全ては調査される」と答えた。
現時点で、将校らが拘束または聴取されたかどうかについては、調査中であることを理由に言及を差し控えた。
証拠の優越が将校らを示すに至れば、共謀反乱の容疑で訴追され、裁判にかけられることになるという。同罪は絞首刑に処せられ得る重罪である。
最後に付言すれば、本記事の情報は、我々が取材したD.C.州兵の証言と矛盾している点がある。先の「D.C. National Guard Commander Wants City Cleaned Up, Ra’s al Ghul Style(D.C.州兵司令官、都市の浄化を「ラーズ・アル・グール」方式で望む)」という記事では、上級将校がD.C.州兵は大統領の使命を圧倒的に支持していると語っていたのである。