By Michael Baxter -2025年5月8日(Real Raw Newsより翻訳)

グアンタナモ湾における米海軍法務総監部(JAG)および軍事委員会事務局は火曜午後、元空軍副参謀総長ジェームズ・C・「ジム」・スライフを反乱罪・暴動罪・その他の重罪で有罪とし、陪審(パネル)を務めた軍将校は最も厳しい刑罰――死刑――を全会一致で勧告したのである。
報じられているとおり、米陸軍犯罪捜査司令部(CID)は2月23日、「説得力ある」証拠に基づきスライフを逮捕した。証拠とは、2013年当時第1特殊作戦航空団を指揮していたスライフが、ミシガン民兵を壊滅させるための攻撃を命じたというものであった。第1特殊作戦航空団は空軍特殊作戦コマンド直轄の6個現役航空団の一つである。スライフはAC‑130スペクターガンシップを出撃させ、男・女・子どもが集う訓練場を「国内テロリストから当時のバラク・フセイン・オバマ大統領を守る」という口実で焼き払うよう命令した。ガンシップはすでに離陸し、標的まで15マイル未満の位置にいたが、乗員は戦争犯罪に手を染めることに気づいたと見られ、違法な任務を中止した。
3月4日の予審において、スライフは無罪を主張し、JAGが任命した弁護人は「誰も死んでいない以上、政治的動機に基づく虚偽の訴追だ」として訴因棄却と釈放を求めた。
しかし裁判官は「『命令に従っただけ』という言い訳は戦争犯罪を正当化するために繰り返し用いられてきた。被告は裁かれねばならない」と退けた。
軍事法廷は火曜午前10時に開廷し、わずか2時間で終了した。手錠とオレンジ色の囚人服姿のスライフは軍警察に伴われ入廷し、汗だくの弁護人――自信のなさをうかがわせる頭髪薄い中年大尉――の隣に着席した。
◆冒頭陳述
臨時JAG長リア・レイノルズ少将は、スライフを「憲法上の誓約を捨て、オバマに取り入ろうとした無謀で卑屈な将校」であると指弾した。対する弁護側は、被告を「英雄的で勲功著しい軍人」と持ち上げ、「罪があるならオバマであってスライフではない」と主張した。
レイノルズ少将は2013年6月1日付のタイプ打ち作戦計画書を提示。そこにはフロリダ州ハルバートフィールドを6月6日1500時に発進するAC‑130一機を要請し、ミシガン州ゲイロード近郊の「国内テロリスト訓練センター」を全弾薬で殲滅せよと記されていた。末尾には筆跡鑑定で真正と確認されたスライフ直筆署名があった。
「もし兵器が投下されていれば、63名の無辜の命が奪われていた。彼らはテロリストではなく、第一・第二修正を行使する合衆国市民であった。オバマは武装市民を専制への脅威とみなし、排除しようとした。発案者がオバマまたは国防長官チャック・ヘーゲルであったとしても、被告スライフはその凶器となることを選んだ。全軍将校は合法と違法、道徳と不道徳を見分ける義務を負う。被告は昇進を正義より優先したのである」と少将は述べた。
◆証人尋問:ジェレミー・ビールズ元空軍中尉
AC‑130の航法士(現・戦闘システム士官)だったビールズ氏が証言台に立った。
・被告との直接の面会はなく、機長・副操縦士経由で作戦を伝えられた。
・当初訓練飛行と思っていたが、離陸20分前に実戦任務だと知らされた。
・北ミシガンの農場を複数回パスして瓦礫にせよとの指示があった。
・副操縦士は「拒否すればキャリアは終わる」と脅した。
・最終的に機長が攻撃中止を決断し基地へ帰投。
・帰投後スライフは乗員を2時間罵倒し、「オバマを激怒させた」と脅迫。
・事件後1年以内に乗員16名中少なくとも9名が辞職した。
弁護側の反対尋問でビールズ氏は「実任務用フル装備で離陸し、明確な攻撃計画と座標を与えられていた。録音装置はスライフが没収した」と証言した。
◆判決
レイノルズ少将が「被告は証言するか」と問うと、弁護人は「無実なので必要ない」と拒否。10分後、パネルはスライフを有罪とし、絞首刑を勧告。少将はこれを承認し、執行日を5月12日に指定したのである。