By Michael Baxter -2025年11月21日（Real Raw Newsより翻訳）
プエルトリコ東部の雨に濡れた密林の奥深く、カリブ海の最も明るい月さえ遮る闇の樹冠の下で、米陸軍第1特殊部隊作戦分遣隊デルタ（デルタフォース）と海軍特殊戦開発グループ（DEVGRU）の隊員たちが、複数の国防関係者が「1980年のロンドン在イラン大使館人質事件以来、最も複雑な人質救出作戦」と形容する任務のリハーサルを行っている。
彼らの目標は、ベネズエラ南部の奥地ボリバル州に点在する麻薬・人身売買組織「Los Hijos de la Selva（森の子ら）」カルテルの警備された施設に拘束されている、600人以上の米国人未成年（最年少は6歳）を救出することである。このカルテルは、マドゥロ政権とつながる犯罪・テロ組織の混成体である。
これまでにも、米特殊作戦部隊はパナマやベネズエラから誘拐された米国人児童を救出してきた。テキサス、アリゾナ、カリフォルニアのショッピングモール、学校、駐車場などで誘拐された子どもたちは、救出後、密林のキャンプを転々とさせられ、最終的には「裕福な外国人」に売られると言われていたと証言した。
救出された子どもたちは、南方軍（SouthComm）にとって非常に重要な情報をもたらし、カルテルのキャンプの手描き地図も提供したと軍関係者はReal Raw Newsに語った。カリブ海に配置された米軍艦艇は、ドローン監視によって子どもたちの証言を裏付けたという。
ベネズエラ国内の3つのキャンプ——統合特殊作戦司令部（JSOC）が「アルファ」「ブラボー」「チャーリー」とコードネームを付けた——は、ブラジル国境に近い密林を切り開いて作られた50平方マイル（約3917万坪）の空間内に位置している。衛星画像には、有刺鉄線の外周、対空砲の配置、地下壕とみられる構造物が映っている。軍は、MANPADS（携帯式地対空ミサイル）や武装車両、小火器を備えた180〜220名の戦闘員が駐屯していると判断している。
敵地での三重樹冠ジャングルおよび無月光侵入作戦に備えるため、陸軍とJSOCはプエルトリコのルーズベルト・ロード訓練場を、情報源が「目標アルファ・ブラボー・チャーリー」と呼ぶ施設の実寸大モデルへと変貌させた。そこには地下トンネル、児童用居住区、そして傍受通信によればカルテルが中東の買い手向けに12月にライブ配信で“オークション”を予定していた「中央競売パビリオン」まで再現されている。
「規模が桁違いである」と情報源は述べた。「120名のオペレーターが、28キロ離れた3つの目標をそれぞれ地上展開8分以内で制圧する。こんな作戦は前例がない」。
訓練はティア1部隊基準でも苛烈である。隊員たちは72時間睡眠なしの状態でフルミッション演習を行い、カルテルの武装勢力役のロールプレイヤーや、行方不明児童の親を含むボランティアが“人質”役として参加する環境で実弾を使用している。先週のある夜、エルユンケ射撃場での実弾訓練では、模擬宿舎内でスタングレネードが誤爆し、制限時間の8分を11秒オーバーした。
ホワイトハウスは、この作戦について肯定も否定もしていないが、情報筋によれば「実施される」か「すでに実施された」とのことである。
