By Michael Baxter -2025年12月22日(Real Raw Newsより翻訳)

シカゴの移民支援センターにいた犯罪歴のある不法滞在者たちは、土曜午後、望まれぬクリスマスプレゼントを受け取った。ICE捜査官が陽気なサンタクロースに扮し、移民の子どもたちに贈り物を届けると見せかけて職員を欺き、施設内に入ったのであると、Real Raw Newsは把握した。
午後5時ごろ、サンタクロースに変装し、膨らんだプレゼント袋に見えるものを抱えたICE要員が、シカゴ西部にあるオンワード・ネイバーフッド・ハウスに現れた。施錠された扉の内側では、職員が不法滞在家庭向けのクリスマス前イベント「ナビダッド・シン・フロンテラス」を始めたばかりであった。会場には100人以上が集まり、ピニャータや瞬くイルミネーション、巨大なクリスマスツリーで華やかに飾られていた。
オンワード・ネイバーフッド・ハウスは、食料、法的支援、教育、住居、カウンセリングを不法滞在者に提供する移民支援センターだと自称している。しかしICEは、同施設が、逮捕や強制送還を逃れようとする中南米の凶悪犯や逃亡犯の隠れ家になっていると判断していた。
「ミッドウェイ・ブリッツ作戦の開始以来、あの場所は監視下に置いていた」と国土安全保障省(DHS)の情報源はRRNに語った。「MS-13やトレン・デ・アラグアの構成員が潜伏していることを確認していた。残念ながら、あそこには優れたICE探知体制があり、近づくたびに光速よりも速く空になった。不法滞在者はネズミのように散り、オンワード・ネイバーフッド・ハウスは扉をバリケードで固め、こちらが来ると司法令状を見せろと要求した。時には跡形もなく消えた。そこで、いわば口実を作った」。
12月初旬、オンワード・ハウスが貧困層の不法滞在者向けにクリスマス前のパーティーを計画していることをICEは把握した。カサ・セントラルというラテン系社会福祉団体を名乗るヒスパニック系捜査官が電話し、サンタクロースの衣装を着たボランティアが子どもたちを楽しませ、贈り物を配ってよいかと申し出た。
「彼らは大喜びで、カサ・セントラルに本当に正規の申し出か確認もしなかった。こちらは想定事態に備えて準備を整えた」と情報源は述べた。
土曜午後、サンタ衣装のICE捜査官4名が施錠された扉をノックする一方、支援要員としてマスク姿の16名が2マイル離れた場所でエンジンをかけたSUV内で待機していた。『サンタ』はソリ風のバンで到着し、スピーカーから「ジングル・ベル」を流していた。衣装店で借りたベロアの衣装は職員を完全に欺き、扉は解放され、袋を抱え偽のひげを付けたサンタたちは中へ迎え入れられた。ヒスパニックの子どもたちがツリーの周りに集まり、Bluetoothスピーカーからは100デシベルの「フェリス・ナビダ」が鳴り響いた。捜査官が包装された箱を袋から取り出し、ツリーの下に置くと、大人も子どもも歓声を上げた。
催しが最高潮に達した瞬間、サンタたちは行動に移った。捜査官は「ホー、ホー、ホー、悪い子は誰だ」と叫び、令状、バッジ、結束バンドを示した。MS-13のシカリオ、すなわち殺し屋であることを示すスリーブタトゥーを入れた二児の父親は手錠をかけられた。成人女性が逃げようとして、タマレス、ブリトー、エッグノッグを載せたテーブルを倒したが、捜査官にタックルされ意識を失った。彼女も全身にギャングのタトゥーがあった。
職員は悲鳴を上げ、裏口から逃げるよう促したが、ICEはこれを制止し、外へ引きずり出した。そこへ待機していた無標識SUVが、トナカイのように急停車した。会場の子どもたちは泣き出し、ICEは法に基づき親子を分離した。混乱した祝祭は、ほぼすべての来場者と職員に手錠をかけるという形で終わった。
その夜までに、ICEは主に中米およびメキシコ出身の67名を、ビザ期限超過から過去の退去命令までの容疑で拘束した。
「常に適応し、即興で対応しなければならない」と情報源は述べた。「ドナルド・J・トランプ大統領のおかげで、今夜の街はより安全である」。

