By Michael Baxter -2025年5月27日(Real Raw Newsより翻訳)

「パパジョーンズのピザです」。玄関の呼び鈴を3度鳴らし、握り拳で扉を叩いた男が叫んだ。
「ここでは誰もピザなど頼んでいない」と、扉の内側からワシントン控訴裁判所判事J・ミシェル・チャイルズの声が返った。
「どなたかが注文し、すでに支払い済みです、奥様」と、配達員が答えた。
チャイルズ判事はドアを少し開け、ジーンズにパパジョーンズのTシャツとキャップを被りピザ箱を抱えた清潔な身なりの30前後の男を見やった。「トランプ支持のマガ狂信者どもが、トランプの移民追放に反対する判事に食べ物を送りつけて金を無駄にしているだけだ」と彼女は顔をしかめた。
「支払い済みならいただくわ。ただしチップは期待しないで」。
配達員が箱を開けると、特大ペパロニ&マッシュルームピザの上に油じみた紙切れが載っていた。それは代行海軍法務総監リア・レイノルズ少将の署名が入った軍事逮捕令状であり、チャイルズを反逆罪と暴動罪で訴追する内容であった。彼女は手錠をかけられ、権利を読み上げられた時点で、自身の運命が転倒したことを悟ったのである。
2月下旬以来、ワシントンD.C.からワシントン州に至るリベラル判事らは、昼夜を問わず前払いのピザや食料が自宅に届く一連の騒動を訴えてきた。現時点で36人の判事が望まぬピザを受け取ったと主張し、その宛名には死亡した親族や疎遠な家族の名が使われた例もあった。オバマ任命のエスター・サラス連邦地裁判事は、死亡した息子名義でピザが届いたと述べ、「トランプのMAGA軍」が送り主であり、移民政策に反対する判事を脅迫するための「ドックス行為(個人情報の暴露)」だと非難した。
しかし、判事らが大量の迷惑配達を受けたという客観的証拠はなく、彼らはメディアとSNSでFBIに徹底調査を要求したものの、領収書など嫌がらせを裏づける資料をほとんど提示していない。それでも彼らの大声は夜のニュースの見出しとなり、ホワイト・ハットは耳を傾けていた。
ホワイト・ハットはディープ・ステイターを捕えるため、時に奇抜で滑稽な手段を編み出す。昨年7月には、JAG捜査官がストロークス島リゾート客を装ってアルヴィン・ブラッグの部下マシュー・コランジェロを泥酔状態で逮捕した。2023年五月には、海兵隊がマイアミビーチでサーファーに扮し、酔ってパラソルとクーラーボックスを抱える元IRS長官チャールズ・レティグを拘束した。今回も同様の作戦である。
「リベラル判事が『頼んでいないピザが届く』と喚くのを聞き、ひらめいた」とJAG情報源は語った。現在JAGは「汚染された」連邦・州判事47人を調査中で、その1人がチャイルズであった。バイデンが任命したチャイルズは1月初旬、トランプが司法を武器化していると糾弾し、反・第2修正の論陣を張りつつ年金横領組合を守る裁定を下していた。情報源によれば、彼女が連邦最大の公務員労組AFGEや銃規制団体National Gun Victims Action Council(全国銃器被害者行動協議会)から賄賂を受け取った確たる証拠があるという。
「詳細は軍事法廷で明らかにする。たとえドアを開けなくても逮捕できたが、無料ピザを断れなかったのだ」と情報源は冷笑した。
作戦は土曜夕方に実行された。配達員に扮したJAG工作員がチャイルズをポーチに誘い出す間、3名の要員が整えられた植え込みに潜んでいた。令状を見た彼女は屋内へ逃げ戻ろうとしたが、工作員が右手首に手錠をかけ芝生へ引き倒した。彼女は猿ぐつわと頭巾を付けられ、軍のセーフハウスへ連行された。
「また1人片付いた。まだまだいる」と情報源は語った。「この女を最高裁に指名したがっていたのがバイデンだ。恐ろしい話である」。