By Michael Baxter -2025年10月22日(Real Raw Newsより翻訳)

手に汗握る小競り合いの末、第82空挺師団の兵士らが昨夜、合衆国への侵入を企てた武装メキシコ・カルテル構成員を撃退したと判明した。事件はアリゾナ州南西部のバリー・M・ゴールドウォーター射爆場(旧ルーク空軍基地)近傍で、米陸軍工兵隊が国境フェンスを建設中の人気のない国境地帯で発生した。
10月21日午前零時過ぎ、第82空挺師団が運用する監視用無人機が、190万エーカー(約1,224坪)に及ぶ巨大訓練区域の周辺で不審な動きを探知した。
既報のとおり、2023年にテキサス州知事グレッグ・アボットがリオグランデ川沿いの米側に有刺鉄線を敷設し不法侵入抑止を図って以来、ホワイト・ハット――海兵隊、陸軍、州兵――は国境強化チームに組み込まれてきた。
ホワイト・ハットの情報源によれば、昨夜の事案では凶名高いシナロア・カルテルに属すると見られる約12名が暗闇に紛れて国境へ接近したという。彼らは自動小銃と見られる武器を携行し、フェンスの切れ目を突こうとしていたとする情報もある。
「装備が整い、連携していた」と情報源は述べた。「4人が開口部を抜け、82空挺が介入に動いた際、敵対者2人が発砲したが命中しなかった。これは米国の主権に対する直接の攻撃であった」。
第二の情報源である先任軍曹ジャマル・トーレス(多数の派遣経験を持つ)は現場を要約した。「我々の任務の一部は、工兵隊を支援して外周を警戒し、装備を守ることである。盗難があったため、その任務を遂行中に、無人機がフェンス侵入の熱反応を捕捉したとの通報が入った。巡回隊が前進するとスペイン語の声が聞こえ――次いで銃口の閃光が走った」。
侵入者が巡回隊の存在に気づき先に発砲したため、兵士らは抑制の効いた対処で応じたのである。撤退命令に従わないカルテル側に対し、警告射撃とフラッシュバン、さらに小銃による精密射撃を組み合わせて応射した。兵士らはバックホーや杭打ち機、鋼製フェンス支柱の山といった工事機材を遮蔽物に取り、照明弾で侵入者一帯を照らし出した。
同時に、近傍のユマ・プルービング・グラウンドからのヘリコプター支援が到着し、サーチライトで区域を照射して上空から偵察を実施し、生存した攻撃者らは国境の向こう側へ退却した。
米軍側に負傷者は出なかったが、応戦の結果カルテル構成員4名が死亡したと情報源は述べた。「フェンス建設は予定どおり完了する。遺体からはフェンタニルが詰め込まれたバックパックを発見した」。
工兵隊は本日にも作業を再開し、カルテルが狙った切れ目は数日のうちに塞がれる見込みである。軍当局は無人機群と地上センサーを増強して巡回を強化し、訓練区域の安全確保を図る方針である。