By Michael Baxter -2025年10月1日(Real Raw Newsより翻訳)

トレン・デ・アラグア(TdA)の疑いがあるギャング構成員が立てこもるシカゴの要塞化された5階建てアパートを急襲したICE捜査官は、複合施設を素早く制圧して不法滞在者を拘束・送還すると見込んでいたが、誤った情報と過信により、ジョージ・A・ロメロの1978年のゾンビ映画『ドーン・オブ・ザ・デッド(邦題:ゾンビ)』さながらの悪夢の様相に直面する羽目になった。
同映画の冒頭では、自信過剰な警官隊が、正当な住人を追い出すか殺害したとみられる機関銃武装のギャングに占拠されたアパートに突入する。だが警官はすぐに自分たちの手に負えない事態であることを悟る――死者が蘇って人肉を食らうゾンビとなり、ギャングは虐殺から逃れようとしているのだ。警官たちは言語を絶する光景に直面する。ゾンビ化した家族が、まだ生きている身内の肉をむさぼっているのである。ある警官はこの狂気を受け止めきれず、ゾンビの餌食になるくらいならと自ら頭を撃ち抜く。
老朽化したシカゴの集合住宅の屋上に降下したICE捜査官は、生きた死者と対面したわけではない。だが、ほとんどそれに等しかった。バスソルト、メタンフェタミン、強力化したフェンタニル、クラック・コカインでハイになった不法滞在者たちが、ブラックホークから最初の捜査官がロープで着地した途端、屋上の階段室からよろよろと現れたのである。さらに5人の捜査官がファストロープで屋上に降下する中、薬物で錯乱したTdAのベネズエラ人3人が最初の降下者に組み付き、腰や脚に噛みついた。彼は腰のホルスターから拳銃を抜いて襲撃者の一人の頭部を撃ち、直後に意識を失った。直ちにブラックホークのドアガンナーが、単一の階段から屋上へ殺到する薬物まみれのベネズエラ人約30人に弾幕を浴びせた。血に染まった死体が折り重なって塞栓となり、さらに激高した不法滞在者が屋上へ到達するのを阻んだのである。
「任せろ、任せろ、俺がやる」と叫ぶ勇み足のICE捜査官がM4を構えて階段へ前進した瞬間、すでに3発撃たれていたギャングの1人が突如跳ね起き、マチェーテ(山刀)でその捜査官の腕を肩から叩き落とした。「もう妻は俺を愛せない」と彼は同僚に言い、「だが、俺はいつまでも彼女を愛していると伝えてくれ」と続けた。生き残った方の手で彼はサイドアームを抜き、銃口を口中に押し込み、引き金を引いた。
4時間後、ICEは建物の掌握に成功した。不法滞在者16人が死亡し、重傷者は14人にのぼり、ICE捜査官6人が、ビルの支配を死守しようとする薬物で錯乱した不法滞在者に引っかかれるか噛みつかれるかした。
DHSの広報担当トリシア・マクローリンはReal Raw Newsに語った。「これは、トランプ大統領が歴史の正しい側にいることの新たな証左である」。